Aurorachipのるいさまからのいただきもの
ツイッターで『「足腰立たなくなるほど師に厳しく扱かれて」って表現が18禁ワードに見えた』って呟いたところ、るいさまが2種類のSSの形にしてくださいました
性表現あります。18歳未満の方、閲覧をご遠慮ください。
◆夜も足腰が立たない(不健全ver)◆
足腰が立たなくなるほど師に厳しくしごかれて、俺は喉を晒したままシーツに身を沈ませ、ひたすらに熱い息を吐く。
「ん、あっ、カミュ……」
もうやめて、と涙混じりにのし掛かる師に懇願すると、こちらを見た師の瞳がいつもよりも熱を孕んでいることに気づき、ぞくりとした。
「なんだ、昼とはえらい違いだな。大分やるようになったと思ったが」
「やっていることが違いますから……んッ……」
カミュの手が俺自身から離れ、一息つくと、今度は唇を食われるように吸われた。
水音に鼓膜が震え、溺れるような感覚に痺れる。
「はァっ………」
呼吸を解放されると、カミュの指が俺の顎を捉え、目を合わされる。
「私はただ嬉しいのだよ。おまえとのこうした時間が」
「……俺だって。……あなたには到底追い付かないことを思い知らされる毎日ですけれど……」
顎から手が離される。
今日のカミュはいつもよりもどこか強引で熱い。
そんなにまでも自分を求めてくれることが嬉しくて、俺は師の背中に腕を回した。
「そんなことはない。おまえと今している鍛練は、黄金の友人たちと何ら変わらない。それに氷の戦士としての鍛練は、おまえとしかできないしな」
「本当ですか?それは嬉しいです。でも、今日もあなたと対戦してこてんぱんにされてしまいましたよ」
「はは、それは実力の差だな。あと少しだ、精進しろ氷河。一度は私を越えただろう」
「それはそうですけれど……」
確かに十二宮でカミュと闘った時から俺は壁を乗り越えて異なる次元の強さを得ることができた。しかし、あの時のことはできればあまり思い出したくはない。
今こうして再びの命を得ているから良いようなものの、最愛の師を殺めることなどはもう二度とごめんだ。
少し冷めた俺の心を見透かしたように、カミュは俺の髪を撫でた。
「まだ気にしているのか。おまえを煽ったのは私だ。手塩にかけて育てた弟子が、自分を越えてくれることは最高の幸せだと言っただろう」
「ありがたく思っています。それでも、なかなか割りきれなくて」
「そうか……」
カミュも当時を思い返したのか、目を伏せた。
俺はその背に回した腕に力を込める。
「……だから、今こうしてあなたを感じられることを何よりも嬉しく思います」
「氷河」
唇が重なりあう。
カミュの熱い口内を貪りながら、俺は幸福に満たされるのだ。
優しくカミュの指が俺の後孔に触れる。
俺は是の意思を伝えようと、甘えた目をしてカミュが触れやすいように腰を上げた。
「う、ん……」
「もう随分と柔らかい」
「あなただからですよ。あっ……」
カミュの指が俺の感度の良い箇所を擦りあげると、身体中に電流が走った。
「あああっ、あっ……」
指が増やされ、中を押し広げていく。
カミュを受け入れる準備をしているのだという意識が、俺の感度すら上げているようだ。
ばらばらと動く指が愛しく、気持ちよい。
「カミュ、もういつでも大丈夫です」
ねだるように白い首筋を舐め上げると、カミュは愛しそうに俺を見つめた。
「なら、良いか」
「はい。あ……」
カミュの大きな手が俺の腰を押さえる。
俺はカミュを受け入れながら、彼の手を自分の手で覆った。
「おまえとはこちらの相性も良いとは。幸せだな」
「本当に」
カミュを受け入れていると現実感が薄れていく。
本当にひとつになってしまいたい。
そうしたら、もう離れる不安も無くなるのに。
カミュに深く奥を突かれ、俺は一際大きく鳴いた。
カミュが愛しすぎて、今が幸せすぎて、目の前がぼんやりと白くなる。
「氷河、大丈夫か?」
そんな俺を現実に戻してくれるのもカミュだ。
優しいキスに俺は骨までこの人のものになる。
いつまでも、この人と共にいられたら。
そう願うと、俺の目から一粒涙が流れた。
(終)
***
期待通りの展開を書いてくださって、もうただただ感謝です!復活後のカミュ先生には腰が砕けるほど氷河を愛して欲しい~。
るいさまの書かれるSSはほのぼのからエロまでとてもカミュ先生が大人で素敵なのです。そりゃあ氷河も惚れてまうやろー!エロはどこまでもはっちゃけてエロく、そして、ほのぼのは思わず胸がきゅーんとするほど可愛らしく、多彩な発想力にいつもたくさんの萌えいただいています。るいさま、どうもありがとうございました!