お話と言えるほど体裁は整っていないネタ集のようなもの
(基本的には雑記です)
潜入捜査官ミロ妄想。ミロ氷ベースの氷河総受風味。
設定の性質上、反社会的行為に関する記述が多数表現しますが、それらの行為を肯定する意図は全くありません。
◆潜入捜査官ミロ extra◆
ネタ墓場行きなのに、お話より長い小(?)ネタとなってしまいました。どんだけ好きやねん、潜入。設定の都合上、当社比300%くらい流血がんばりました。脳内でモザイクかければある程度いけることは証明されました。が、どんだけ流血したらどの程度のダメージを受けるのかとかは怖くてググれなかったので、流血がんばらなきゃ!!と気負った結果、ありえないほどに流血させすぎてしまった感もなくはない。極端すぎてすみません。
終わってみればまだこれが第一章でしかなかった、という……どうなってるんだ。単にミロ氷だけでなく、アイザックやわんこをフォローしようとしたら何故かこんなことに。
自分脳内では当然死んでなかったんだけど、カミュがわんこ死なせちゃう人だと思われたままだったらわたしもつらいので改めて文字でしっかり書けてよかったです。入れる隙間がなかったらどうしようかと思いました。
氷河は好きで犬を拾ったわけだけど、カミュは別に自分が好きで拾ったわけじゃなく、流れで途中から隠れて世話をする羽目になったわけで………(しばらくは氷河にも内緒でカミュが世話してたのです。)
器用にお世話していてもいいけれど、個人的には無表情に困り果てているカミュ先生が萌えです。
優秀で、なんでもできるくせに、こと、対人関係、対犬関係?めっちゃ不器用なカミュ先生だといい。過保護過ぎたり、厳しすぎたり、えっそんなことで?っていう些細なことで四苦八苦。
ドッグフードをあげようと袋を開けて、「待て」させたまま、そう言えば残り物の牛乳があったはず、と冷蔵庫に取りに行って戻ってみたら、部屋中にドッグフードが散らばっているばかりか、それが入っていた袋に頭突っ込んで抜けなくなっているわんこ発見。
「………なるほど」
冷静なカミュの呟きは、目の前の餌皿にドッグフードが山盛り入っているのに、なぜ袋の方に頭をつっこんだ、とか、わたしの姿が見えなくなると「待て」は無効なのか、とか、落ちたドッグフードは拾い集めて食べさせてもいいのだろうか(確か3秒ルール……?)、とか、夜中に掃除機などかけているとカノンに不審がられるだろうからやはり一粒ずつ拾えばいいのだろうか、とかさまざまな思考が入り混じった結果。要は茫然としているのでした。
でも、そのうちに、そうか、氷河を育てているようなものだと思えばいいのか、と要領を得てくる。わんこもカミュに懐いているし。
あまりスポットライトをあてなかったカミュの潜入生活ですが、そりゃあもうわんこが癒しになっただろうなと。
氷河がカノンの閨に呼ばれた日は、淡々とカミュは自分の部屋まで帰って、淡々と着替えをするわけですが、足元にわんこが寄ってきて鼻を鳴らすのです。
ああ、腹が減っているのだな、と思って、カミュは疲れた体に鞭うってドッグフードを皿に開けるわけですが、わんこはカミュの顔をじっと見つめて食べない。
「どうした。早く食べてしまいなさい。」
皿が片づけられないではないか、と若干苛々するカミュ。
それでなくても今日は精神が疲弊したというのに、と、わんこが餌を食べ終えるのも待てずにカミュはどさりとベッドに自らの身を投げ出す。
結局餌は食べずにベッドの下までとてとてと寄ってきて、カミュを見上げるわんこ。
「……具合でも悪いのか……?」
さすがに様子がおかしいな、と眉間に皺を寄せれば、わんこが、控えめにカミュの手の甲をぺろぺろと。
ああ……具合が悪いのは、わたしの方か。
「……わたしの気持ちがわかるのか?賢い子だ」
柔らかく微笑んで、カミュは、おいで、とわんこを呼ぶ。躊躇うわんこ。ベッドの上に上がることは許されていないのです。
「今日だけだ」
抱き上げてベッドの上に乗せてやれば、パタパタと尻尾を揺らしてわんこはカミュの頬を舐める。
「わたしはきっとどこかがおかしいのだろうな」
愛しく想う者が目の前でほかの男に抱かれていても、まるで表情を変えずに任務に忠実であり続けられる自分が疎ましい。
かといって、任務を放棄してしまうこともカミュにはできないのだ。
温かな体に寄り添われて、疲弊しきったカミュはうとうとと眠りに落ちていく……。
ちなみに翌朝は。
久しぶりに自分以外の体温を抱いて心地よく深い眠りに落ちたせいか、カミュは寝坊してしまうのです。
おや、何か生暖かいな、と思って目を開いてみれば、ベッドの上にばっちり水たまり。ええそりゃあもうカミュ先生がおねしょでもしたかのように。
端っこでちんまりと、ごめんね?って顔でカミュを見ているわんこ。
「~~~~っ!?」
違うんだ、努力はしたんだ、でも、カミュの腕が腹に巻きついてたから。起こしちゃだめだと思って限界まで耐えたんだ。だけどまだ子犬だし。
……っていう結果の、世界地図。
「もう二度と、お前はベッドへはあがるな……!」(てんぱっているので自分が上げたことは棚に上げる)
ベッドを片づけている時間はない。
飛び起きて着替えて、「わたしが帰るまではこれ以上余計なことは何もするな。いいか、絶対にだ!」と言い置いて、慌ててカノンの元へ向かうカミュ。(二人でお出かけ予定でした)
いつもきっちりしているカミュの乱れた髪にカノンはもちろん目ざとく気づきます。
視線が不審げに尖ったのを、カミュは、涼しい顔で受け流す。
「昨夜は少々じゃじゃ馬に手こずりまして。」
お愉しみか、とカノンは笑ってことなきを得る。
で、なんやかんやあって帰宅。すっかり朝のドタバタを忘れてドアを開けてみれば……。
そうだった、ベッドは濡れているのだった。(げんなり)
おまけに、もうベッド上はなし崩しに解禁になってしまったらしく、留守中に散々遊んだ跡まで。
ベッドを片づける気力もなく、仕方なく、その日は椅子に座って腕を組んだまま眠ったカミュなのでした。
このキャラ+動物萌え、いったいなんなんでしょうね。多分、やたらと動物が出てくるのは個人的な謎の萌えポイントだと思うんですが。好きなものに好きなものを足すと最強、とかそういうの?
猫に犬にシロクマに、と今まで色々とキャラに絡ませてきたので、そろそろ次は馬がくるはずです!(笑)あ、馬もそう言えば氷河さん乗せたことがあった。蠍もどっかで書いたな。(動物じゃないけど)えーとじゃあ次は何だろ。ひよこ?
今後も多分、かなり動物出現率高い文章が続きそうですが、俺得な謎設定と思ってやってください。
さすがにこのままではあんまりなのでこの後の展開を補足しますと、妄想はちなみに三部構成なのでした。元ネタ(既に「潜入捜査官であること」以外は全然違う話になっていますが)映画が三部構成なので、御存知の方は、ああ、と頷いてくださると思うんですが。
第2章 闘いの続き・決着編
警察内部に潜む影を探るミロと、アイザック探しを続ける氷河のお話
まるで違う目的にそれぞれ進んでいるはずの二人の戦いは何故か奇妙に交錯してゆき……いずれ一本の糸に収束する。
獄中のカノンと手を組むか否か葛藤するミロが第2章ハイライト。
サガについて知っていることを全て教えてやってもいいけどお前を(あるいは氷河をもう一度)抱かせろ。
さあこの交換条件をミロは飲むのかどうか!?カノンの真意はどこにある!?
そして氷河は無事にアイザックを見つけ出すことができるのか!?
見つけ出したアイザックがもしも……だったなら!?
カノンの生育の秘密は。サガは善か、悪か!?双子を一喝するのはやはりあのひと……!?
ハッピーエンドのその後で襲いかかる試練をミロ氷は乗り越えられるのか、別カプに移行するのか(え!?)そんなこんなのお話です。
第3章 時間を巻き戻して、カミュとアイザックと氷河、出会い編。
氷河が潜入捜査官を目指すに至った事件(当然マーマが絡んでる)を契機に出会う、過去の3人。
過酷な潜入捜査の本当の怖さもまだ知らずに、まるでひとつの家族のように穏やかに過ごす日々。
だが、陰謀はこの時既に三人に忍び寄っていた……
なぜ最初の潜入はアイザックだったのか!?
アイザックは姿を消した後どうしていたのか!?
そんなこんなのエピソードゼロ編。
物語に終止符を打つ第3章は、ラストシーン、アイザックを追って潜入捜査官として組織に潜った氷河が小犬を拾い、ミロと出会ったシーンをエンドロール後に一コマ挟んで本当のEND
………です。書かないけど。
カノンへのフォローは第2章へ持ち越しになっているのに、書かないってひどい話なんですが。
カノンはかつては兄と共に警察学校へ通った過去があったりなかったりします。謀略巡らせて警視総監の椅子はシオンからサガが奪ったわけです。となると警察庁長官は当然ながら女神ですね。
どこの国の話なんだってことになるんですが(笑)組織だけは日本で登場人物が皆金髪という……謎(笑)
第2章では大いなる陰謀に巻き込まれて、警察組織内の誰を信用したらいいのかわからないって事態に陥ったミロが、獄中のカノン(まだ改心していなくて悪い男のまま)を訪れて、少なくともこの男は善人ぶろうとしないだけ信頼できるな、と疲弊した心を癒したり、鉄格子挟んでカノンと話しつつ、善とは、悪とは、と葛藤するのです。
あと、近くにいるのにすれ違って会えない切ないミロ氷とか。
せっかく番号教えてもらった電話はね、かけてもかけてもすれ違いで声も聞けないのです。フフフ。(鬼)
ちなみに今回はミロ氷でしたが、もちろん脳内ではカミュ氷ルートも、カノ氷ルートもザク氷ルートもあります。
例えばカノ氷ルート
だーれも信用していないカノンだけど、氷河にはちょっとだけ素を見せていたりして。
それは、氷河を信用しているわけではなく、ただのひよっこ、と侮っているから、なんだけど。まるきりアウトオブ眼中だからこそ、気を抜いてしまうのですね。
もちろんカノンの本性が「イイコ」っていうわけではないので、無体なこともされるし、めちゃくちゃな扱いもされるわけなんだけど、時々、どうしようもなく無防備で子どものような顏を見せるカノンに、この人に嘘をついているんだ、と氷河くんの良心は疼く。
アイザックの仇、と憎みきらせてくれれば楽なのに、どうしても憎めない瞬間というのがあって、葛藤を抱えての潜入生活。
当然カミュ先生は、カノンの術中に陥るな、クールになれって諭すわけだけど、きかん気な少年期の純粋さは、言われれば言われるほど、自分の直感に間違いはないはずだ、カノンは本当はいいひとで、もしかしたらアイザックも何か事情があったのでは……と思考が狭く硬縮してしまって捜査が危うくなってしまう。
でも、目の前でミロ(このルートでは頼れる兄貴分)がカノンの非道な罠にかけられたのを目の当たりにして、俺は何を血迷っていたのだろう、とようやく氷河は心を決めて、掴んだ情報すべてをカミュに報告する。(報告すればカノンは終わりだと知っていたから今まで迷っていた。)
氷河の情報によってカノンを追い詰めたカミュが、「マトリだ」と告げた瞬間、カノンの瞳は一瞬、色を失って「お前もか……?」と氷河の方へ投げられる。
そこにあったのは、己を追い詰めた捜査官への憎悪、ではない。
傷つけたのだ、とハッとする氷河。どうして裏切られた、みたいな顏をするんだ、あなたは初めから誰も信用などしていなかったじゃないか……。
違う、と言いたい衝動に駆られるのを唇を噛んで堪えて氷河はカノンに銃を向け、「そうだ。あなたを逮捕する」と。
自らの手で、カノンを後ろ手に拘束する氷河。
カノンを逮捕するのが目的だったわけで、自分がしたことに間違いはなく、カノンは罪を償うべきだとわかっているのに、どうしてこんなに胸が痛いんだ、と氷河は初めて自分の気持ちを自覚する。
氷河は俯いて隠したけれど、カノンは気づく。氷河の睫毛が濡れている。泣いている、のか。
アウトオブ眼中だった氷河が、カノンの中で「初めて自分のために涙を流した人間」へ立ち位置を変えた瞬間。
でも、気持ちが初めてほんの少し触れた時には鉄格子のあちらとこちらに分かれてしまった後だった……。
……という感じの切ない系カノ氷もいい!
お話はミロ氷ルート同様にカノン逮捕で終わるわけだけど。
当然妄想には続きがある。
アイザックの情報を聞き出す、という名目で、獄中のカノンを何度も訪れる氷河。
どことなく気持ちは通じてはいるけれど、それを言葉にできるはずもない。監視の目だってある。上滑りする会話を虚しく交わしながらも、それでも氷河は会いに来る。
「……お前には負けた」
ある日、ため息をついてカノンは鉄格子の向こうから氷河を指先で呼ぶ。
ようやくアイザックのことを何か教えてくれる気になったのか、と近寄った氷河へ鉄格子の間から腕を伸ばし、後ろ髪を掴んで頭を押さえ付けるとカノンは荒々しく深い口づけを。
「……っ!?何の…真似だ…っ!」
「お前はいつも俺を物欲しそうに見ている。俺の躾けた身体が疼いて眠れないのだろう?」
くくっと嗤うカノン。
見損なった、そんな風にしか思えないのなら俺はもうここへは来ない、と怒って去って行く氷河の背をカノンはただ少し愛おしげに目を細めて笑う。
「それでいい。……もう二度と俺には会いに来るな」
カノンの小さな呟きが鉄格子の中に虚しく響く。
………的な?
それにしても、カノンの鉄格子の似合うことといったら!!(笑)
よっ聖闘士一、鉄格子の似合う男!
だぜー!!
ちなみに同じシチュエーションで鉄格子の向こうのカノンから指先で呼ばれても、カミュもミロもうかつに自分の身体を掴ませるようなミスはしないよ!氷河くんは素直にのこのこ近寄っちゃうけど。
そしてこちらももちろん、最後はハッピー(?)エンド。
割愛しますが紆余曲折あって、判決よりは相当に短い刑期でカノン(それなりに改心済)は娑婆に戻ってくるわけですが。短いっつったって、数年は経っているわけで。
久しぶりの自由、まずは酒でも飲みながら今後のことを考えるか、と塀の外へ出たカノンをしっかり美青年に育った氷河が迎えに来ている。(ちなみに直接会うのは数年ぶり)
「呆れたヤツだ。俺には関わるなと言っただろう。お前の経歴に傷がついても知らんぞ」
「マトリは辞めたからもう経歴は関係がない」
「はあ?お前はバカか!せっかくのエリート人生、棒に振ってどうする!」
へんなひとだな、と氷河は笑う。
「その『エリート』のためにあなたの人生は理不尽に歪められたというのに、(そういう設定なわけです。)俺にエリートとやらになれと?」
氷河と最後に会ったのは彼がまだ少年と言える時だった。カノンの言葉の裏も読めず、ちょっとした言葉遊びにすら真っ赤になって怒ってしまうような。
それが、突然にぐっと成長した姿を見せられてカノンは戸惑う。
「……とにかく迷惑だ。俺の前に姿を見せるな」
冷たい態度を傷ついて立ち竦んでいたのは過去のこと。
嫌だ、ときっぱりと氷河は言う。
「聞こえないのか。自分を別荘送りにした奴の顏など見たくない、と言っているんだ」
氷河に背を向けて歩き出そうとするカノンの前へ、少し背の伸びた青年が、悪戯っぽく遮るように立つ。
「逃げるのか、カノン」
「何とでも言え」
氷河の腕がするりとカノンの首に回されて、低い囁きが甘くカノンの耳を擽る。
「あなたの躾けた身体が疼いて毎晩眠れないんだ。責任を取ってくれ」
驚いて氷河の顏をまじまじと見つめるカノン。
こいつはこんなことを言うような人間だっただろうか。
すぐに、嫌だ、と赤い顔をして逃げて、敏感な反応を恥じて睫毛を濡らしていた、あの少年は、どこだ。
近づいた目線が、逞しくなった二の腕が、流れた時間の長さを物語っている。
知らぬ間に大人へと育った青年が少し眩しく、だが、それに反してカノンは唇の端をニヒルに歪ませる。
「とんだ跳ねっ帰りに育ったものだ。……それほど躾け直して欲しいなら覚悟するがいい」
望むところ、と挑むように笑った氷河の金の髪に隠れた耳は少し赤い。カノンの知る少年の名残がそこにあった。
ふ、と笑ってカノンはそこへ口づけをする………。
という感じで。
どこで止めたらいいかわからないのでそろそろ強制終了ですが、この後のカノ氷のベッドインを考えたら、妄想が捗ること捗ること。自分が性の手ほどきをした少年が青年に育って数年ぶりに……青年氷河があんまり手馴れてなくてもカノンはキュンだろうし、逆に氷河がちょっと慣れていてもカノンは焦れ焦れだろうし、なのに自分が教えた口淫の癖が変わってなかったりしたらもう、ええい、丼をもてーい!飯がうまい!!
ちなみにちなみに、カノンが早く娑婆に戻ってこられたのは、氷河くんの必死の真相解明活劇があったからなのです。
長い間カノンはをそれを知らず、女神の恩赦があったのだと誤解しているのですが、娑婆に戻ってかなりしばらくしてから、それも大ゲンカしてしばらく口もきいてないっていうタイミングで知るのです。カノン、もう氷河くんにメロメロになるしかないだろう……殺伐と始まった潜入妄想はミロ氷でもカノ氷でも最後は激甘いちゃいちゃに通じているのです。昼は殺伐、夜は激甘。いいねえ……いいねえ!!!
………毎日脳内花畑。一人で楽しくてほんとすみません。
お気に入りの設定なもので、その日の気分で色んなルートで延々妄想しておりますが、(ぶっちゃけカノミロルート、カノカミュルート、サガカミュルートすらあるからね?)とりあえずは珍しいデレデレミロ氷が完成したところで完、としておきます。
(fin)