海賊連載再開しました

ハッピーハロウィン!(フライング)
久々更新となりましたが概ね元気でした。

手のひらの六花にたくさんの拍手をありがとうございました!お礼が遅くなってすみません。
わたしと同じところに萌え感じてくれた方がいるぅー!とうれしくなりました。めちゃめちゃ力でました、ありがとうございます!
「ボタンひとつで救える命がある」みたいなキャッチコピー書いておきたいくらいです。
そのくらい拍手うれしかったです!
連打してもらったのに、最後のページが「THANK YOU!」だけでは味気なかったですよね。なんか面白そうなネタ思いついたら、いつか仕込んでおきますね。手いっぱいで少し先になりそうですが。

しばらくは予告どおりサンサーラを書いていたんですが、やっぱり、重いの書いたあとに続けて重いの、なかなか筆が乗らなくて。
わたし自身がカミュもミロも大好きだから、彼らがもういない人だということを、氷河以上に消化しきれないのかもしれないです。落ち着け、もう、どころかそもそも初めから氷河含めて実存はしてないぞ、という野暮な突込みはないと信じてる笑 
そのくらい好きでもない限り、いい年こいてこんなことやってませんよねっ。
3か月かかって1話しか仕上がらなかった時点でいったん保留して、サラッとライトな海賊の続きを書くことにしました。夏でしたしね。ハロウィンといえば海賊ですしね。(夏どこいった)

ということで。

ええと、いつ以来でしょう。2年?3年?………えっ、まさかの4年ぶり!?
ひぇぇ、こ、更新空いてしまいましたが、海賊話の続きをUPしましたガクブル
自分で言っててありえないわ。
そんなに時間たってたんだ……自分感覚では1年くらいだった。1年だって、そりゃないだろって話ですね。すみません。
どうりで自分自身がどんな話だったのか、どういう流れにする予定だったのかさっぱり思い出せないはずだ……ブランクありすぎて登場人物の気持ちを上手につなぎ合わせることができたかどうか、いや、その前に同一人物だと判定できる程度のキャラ造形となったかどうか自信がありません。
筆致が変わったことによる読みにくさを感じさせてしまうかもしれませんが、ご容赦ください。
二人称の変更は意図的です。だんたんとストックホルム症候群の様相を呈してきたという笑
敵対関係からの恋愛って二次創作あるあるですよねっ。

というか、というか、そもそもこれだけ時間が空いたら、もう誰も覚えてないですよね!?いや、当時を知る方が今も通ってくださっているかどうか……。
今更ですが、よかったら、新作としてもう一回、初めから読み直してください!と、厚かましくもお願いしてみます。(震え声)
今回は最終話まで一気に書けるはず。はず……。

ブログでは「海の話(仮)」としていたのを「Navy Story」と改題しています。改題っつうか横文字にしただけですが。すぐに横文字に逃げるのは中二病の名残です笑

もう、連載始めた当時のことを知る方も少ないと思うので改めて説明しますが、某少女漫画作品のパロディものです。お察しくださると思いますが、元ネタでは氷河もアイザックも女の子です笑
結婚、妊娠ってエピソードが重要ファクターとして出てくる元ネタなんですが、氷河とアイザックを男の子のままではおかしなことになるので(男体妊娠できる世界であると押し切る選択もあったけど)、そこを男の子のままで流れを変えないためにどうするかに、毎度頭を悩ませています。元ネタでは、お誕生日を祝ってくれるシーンがミロvs氷河シーンに化けてます。まあ、聖闘士は誕生日プレゼント代わりに戦うようなものだから(?)

ティーンだったゆいまの胸をドキュンと射抜いたバイブル本の登場人物をそれぞれ星矢の登場人物に変換してるので、好きなものに好きなものをかけるとか無敵。
ていうかビジュアルで見たい。ああ、見たい、見たいなあ!(大声)
ちなみに、前半連載時にも、こうやって、見たい、見たいなー!って騒いだ結果、むしがしむ様が描いてくださった海賊ミロと軍服カミュがお宝ページにありますので!!めちゃ宝物です!!うっ、うっ、生きててよかった、最高オブ最高。
むしがしむ様のイラストだけでもぜひぜひお楽しみください!ドキュンと海賊萌え、軍服萌えが詰まっていますー!

あっ、今更ですが、複数カプ入り交じりの、なんでも大丈夫な方向け作品です。なんでも大丈夫な方以外がここにいらっしゃってるとは思えないけど一応……
それぞれ第一推しカプ、みなさんあって、カプが成立する過程にご意見もあろうかと思いますが、原作と全然違う世界なので、深く考察することなく、このキャラがこの役を演じているんだなーくらいの緩い感じで読んでいただければ幸いです。
原作と違う世界観なのに、なんの説明もしていないのに、多分、読んでいるみなさんは「カノンは双子の弟である」前提で読んでくださってるだろうなーってとこが、二次創作の強みですね。今後も恐らく登場はしないですが、もちろん、この世界のどこかにサガもいます。(いました、かな?)

そんなこんなで、まさかの4年ぶりの連載再開でした。
力不足、ご容赦ください。
勘のいい方は今回アップ分でそろそろオチが読めたと思いますが、そこは、シッです。そもそも元ネタがある時点でわかる方にはわかるストーリーではありますが、オチがわかってても予定調和の道筋を楽しんでいただけるように可能な限り努力したいと思います。

あと、そういえば、夏ごろから定期的に白紙メールがメールフォームから届いているんですけどお心当たりのある方いらっしゃいますか?
本文白紙の状態では送信ボタンが押せず、テスト送信はうまくいくので、多分、どなたかが送ってこられたメッセージが消えたわけではなく、送られてきた時間などからしても、スパム的なものか、こちら側の設定の問題だと思うんですが、いかんせん詳しくないので絶対そうだという自信もなく。
万一、送ってるのにお返事ないんだけど、という方がいらっしゃいましたら、届いていませんので拍手コメ欄などをご利用いただければと思います。

それでは、また近いうちにお会いしましょう!

手のひらの六花リメイク版完結しました

新しい時代となりましたね!
まさか平成終わってもまだ星矢ジャンルにいるとは思わなかったです笑
昭和・平成・令和と3つの時代を星矢で楽しませてもらいました。この勢いでは四つ目の時代ももしかしたら……?

平成の終わりまでにUPし終えるのが目標でしたが、途中、ほんっとうにリアルでいろいろな事件があり、ようやく本日、完全自己満足リメイク版、全てをUPし終わりました。
長かった!
そして苦しかった!
でも書けてよかったー!
書いている間は苦しくて、もうやめようってしょっちゅう思うんだけど、書き終わった時のこの、自己満足的なすっきり感とやりきった感が麻薬のようでやめられない……

書きながら、ああ、ここのところ補足解説したい、最後に雑記で書こうっていっぱいいっぱいあとがき雑記の下書き書いていたんですけど、なんだか、実際に終わってみたら、もう何も語ることはないなーって。

書きそこなったシーンや心情も多々ありましたが、そこはもう語れば蛇足になるかと思い、読む方にお任せします。
みなさんの中にも、理想のカミュ氷、理想のミロ氷の形、ありますよね。
ほんの僅かでも重なって、少しでもよかったなって思っていただければこんなに嬉しいことはないし、わたしが思いもつかなかった読み方してくださるとそれもまた嬉しいし、うーん、全然解釈違うなーって思ったら、むしろその萌えを読ませてください!!!(スライディング土下座)です。

数年後、わたし自身、うーん、ここの解釈違うなって思って、また書きたくなるかもしれない予感もしています。(数年後どころか、実は推敲に時間がかけられなかった個所がいくつかあるので、ちょいちょいこっそり直してると思います。読むたび話が違ってるという……)

でも、何度書いても書いても終わりが見えないくらい、カミュが死んだ辺りから聖戦までの時間、わたしにとってはバイブルなんです。
すごく切ないけど大好き。
冥界編、塵と消えていくカミュに手の届かない氷河が、それでも涙なくしっかりと立ち上がる姿に心打たれて再燃したので。

手のひらの六花は、前サイトでもっとも拍手をいただいた作品でしたので、書き直すことに躊躇もありましたが、今はとてもすっきりした気持ちです。
カミュ氷編はほとんど大改編でしたけど、ミロ氷編はあまりリメイク感なく、元の文章と大差なかったように思いますが、でも、今回はミロの弱さを入れたいなって思っていたので。
なんか、十二宮編では鷹揚に構えていたミロがさ、冥界編では自分の宮に大人しく収まっていられずに宮を飛び出してきちゃったことに、わたしはすごく切ないような気持ちになるんです。
氷河の葛藤はもちろんだけど、カミュも、ミロも、そりゃあいろいろ抱えてるよなあって。そして、ミロは、カノンを殺さんばかりの勢いで怒っていたけど、同時に、彼が聖域に戻ったことで救われただろうな、とも思うのです。自分の宮にとどまってなくて飛び出してきちゃったのって、カノンが女神の傍にいるって知ってたからですよね?そうじゃなきゃ、あんなリスク犯さないと思う、ミロは。スカーレットニードル14発も撃ち込んだ(普通は瀕死)後のカノンに寄せてる信頼といったらもう……ねえ??
今までうちのサイトで展開してきた、弱点なしのスパダリミロを期待していた方にはごめんなさいです。

カミュ氷からのミロ氷、苦手なひと、いたかな?
いたらこれもごめんなさいだけど、これ、この話、いつか復活後のめくるめく3ぴーに繋がりますからー!!
壮大な布石です、ふふ。
早くそこまで書きたいな。

でもその前にサンサーラ!
大変大変お待たせしておりますが、時間がずっとずっと飛んで、大人になった氷河が、どんな風に生きていくのか、また妄想の世界に潜ってゆきたいと思います。
一旦いい感じに立ち直りつつあった氷河なのに、ミロも死んじゃうし、その上、子カミュに出会ってしまうし、我ながら氷河に対して鬼畜だわ、と自覚はしておりますです。
立ち直って済んだ氷河、ではなくて、立ち直ろうと現在進行形でがんばり続けている氷河、が多分好きなんです。

あー、でも、サンサーラ、ちょっと重いところからの再開だな。
重い長編書いた後にまた重い長編って精神的に落ちるから、なんか気軽な短編でも書きたい気分です。
おっぺけぺ設定の頭からっぽで書けるやつ。
なんか読みたいものないですか?あったらリク投げておいてください。

なかったら大人しく続き書きますね……

もうラストシーンと、その後の番外編2つまで頭の中ではできてる!頭の中では!!頭の中ですら途中が白紙だけど!でもでも早くラストシーン書きたーい!時間が欲しい、切実に。

リアル生活こなしながらなので、更新はとても不定期になると思いますけど、気長におつきあいくださると嬉しいです。

長い長い話を、ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

没シーンリサイクル

ご無沙汰でした、と手癖で書き始めたものの、あんまりご無沙汰な感覚はないなーと思って更新日見たら2ヶ月たってたのでやっぱりご無沙汰でした。時間がたつのが早いのは年齢的なアレと言うかアワワ
ミロ氷編、行きつ戻りつ書いたり消したりしているので、残りはまとめてのUPにしようと思っているので次回更新もやはりご無沙汰でしたから始まってしまいそうです。

UPする文章の倍、もしかしたらもう少したくさん書いて、そこから推敲の過程で消したり足したり順序を変えたりしているわけですが、書いたものの入れる場所がなくなってしまうエピソードも多々あるわけで。
今日はそういう日の目を見ない文章をリサイクル。

ミロと氷河が会話してるだけのエピソードです。

唐突に始まり唐突に終わる。

***

 

「君は女神をどう思う?」
「……えっ?沙織お嬢さん……?」
ミロが水を向けた話題に、氷河は、突然の方向転換に困惑したように首を傾げた。
「どうって……別に……あんまり俺は好きではなかった」
過去形であることがかろうじて救いではあるが、あまりに飾らなさすぎる感想にミロは苦笑する。
「では、なぜ、その、好きではなかった女神のために戦った」
「なぜって……死にそうになっているお嬢さんを放っておくわけにいかないだろう、人として。それに、まがりなりにも彼女は女神だ」
まがりなりにも、ときた。さすがに苦笑では済ませられずに、少年の不遜を咎める視線をやれば、彼は気まずそうに視線を狼狽えさせた。
「俺はずっと考えていた。なぜ君たち青銅聖闘士が十二宮の戦いでも海底での戦いでも、神をも凌駕するほどの奇跡を見せることができたのか、とな。案外、君のそういうところが答えだったのかもしれん」
「……………沙織お嬢さんを苦手なところが?」
好きじゃない、から少しオブラートに包んでみたのは、氷河なりに気をつかったつもりか。それでもまだいただけないが。
「女神を人間の名で呼ぶところだよ、氷河。君たちはみんな女神を『沙織さん』と呼ぶだろう」
「…………最近では『女神』と呼んでいる」
「だが意識しないと、うっかり人間の名に戻る」
「それは星矢だ。俺は気をつけている」
「まあ聞け。別にそれが悪いことだとは言っていない。俺たち黄金と君たちとではそこが決定的に違う。俺たちには女神は女神だ。『沙織さん』でもなければ、『お嬢さん』でもない。聖闘士としての使命感はあるが、女神を護ることに、君のように『人として放っておけない』という感覚はあまりない」
「でも、女神のために戦っているのは同じだ。呼び名ぐらい、『決定的に違う』ほどの問題ではないと思うが」
うーん、そうだな、たとえば、とミロは少し考え込んだ。
少年にわかるようにかみ砕いて説明するのは存外に難しい。カミュはさらに幼い子どもを相手に小宇宙のなんたるかを説明してみせていたのか、と、今更ながらに亡き同朋の苦労の一端に触れて、頭が下がる思いがする。
「ここに剣があるとする。小宇宙によって力が与えられているわけではない、ただの鉄でできた、だが切れ味は鋭い剣だ。それを握った人間の男が、女神に切りかかったら君はどうする?ちなみに君は聖衣を纏っておらず小宇宙も燃やせないものとする」
「?別に……男を止める。小宇宙を燃やせなくても並大抵の人間には負けない」
「止める暇がないほど不意の出来事ならば?」
「止められずともせめてお嬢さ……女神の盾にくらいはなる」
「その結果、君は大怪我をするかもしれないし、命を落とすかもしれない。聖衣なしの生身ではその可能性も十分にあり得る」
「そうなっても仕方がない。女神を護るのが聖闘士の務めだ。そうだろう?あなただってそうするはずだ」
「いや、俺は違う」
「は?」
「俺たち黄金はそうは動かない。神を害することができるのは同じ神か、その加護を受けた者による攻撃だけだ。人間が作った武器ごときどれほどの威力があろうとも、神を害することはできない。それを知っている以上、必要もないのに無駄にかばって黄金聖闘士が犬死するのはまずい」
「だが、万が一ということがあるじゃないか。あなただってその場にいれば絶対に勝手に身体が動くはずだ」
「まあ、咄嗟に身体が動いてしまう、というのは否定しないが。要は、俺たちは常に女神が『神』であることを忘れていない、という話だ。万が一がないからこそ神だ。神の絶対性を信じている、と言うべきかな」
「だが、絶対なんかこの世にない。万が一うっかり切られるようなことになれば痛いし、身体に傷でも残ったらさすがの沙織さんでも可哀想だ」
女の子の身体に傷跡なんて、と星矢か瞬あたりが嘆くと思う、と氷河が言うのを、だから、神には「万が一」も「うっかり」もないんだ、とミロは苦笑した。
人間であるカミュに対しては『完璧』だと言うくせに、真実、神である女神に対して『万が一』などと案じる氷河はやはりどこかが歪だ。
「君たちの女神に対する認識はずいぶん人間に近いところにあるようだが、本来、聖域では女神は生まれた瞬間から神であり畏怖する存在だ。どんな苦境もそれを使命として生まれたのであって『可哀想』などとは畏れ多くも思えない。女神が俺たちを導くことはあれど、女神を庇護する対象だと思うことはなく、女神を指して『女の子』などと言うこともない」
「……言いたいことはわかるが、だからってそれが何かに影響するとは思えないが」
「いや、大ありだ。青銅の身でありながら臆することなくポセイドンに立ち向かえたのは、我らの神と君たちの距離が近かったことと無関係ではなかった、と俺は思う。本来なら神を相手にすれば……まあ、背を向けて逃げ出していた、とまでは言わんが、深層心理までは普通はコントロールできないからな。対等に戦えるなどという発想はそもそも青銅聖闘士である君たちには起こり得なかっただろうな。神を神として必要以上に畏怖しなかったことで、君たちは奇跡を引き寄せたのかもしれん」
そんなことはないと思うが、と氷河にはやや不服そうだ。
まだ聖闘士になったばかりで、戦闘経験の少ない彼には、自分たちの特異性がまるでわからないのだろう。
「俺達黄金は、神に近づくために、人間らしい感情はできる限り排除して戦うよう訓練されている。だが君たちは……人間として戦うことそのものが強みになっているように思うな。迷いも涙も人間にはつきものだ。君はカミュとまるきり同じにする必要はない。少々泣いたところで折れたりはせん。自分を信じていい」

***

以上、ミロが冗長すぎたな、と思いアナザーディメンションしたシーンでした。

それではまた。