気がつけば2023年もすっかりスタートしてしまいました。
11月あたりから仕事がド修羅場突入してしまい。
大きな仕事入ってきた上に第8派突入で、入れ代わり立ち代わり、同僚が1週間とか2週間とか療養で不在になって、その穴埋めしているうちに久々の40連勤とかしてしまいました。過去にはMAX90連勤くらいしたことあるので全然余裕ですけども笑
(週休日に出勤するか否かは自分で選択でき、業務の進行具合で、もうちょいやっときたいなーと思えば働くし、もうこのへんでいいかーと思えば休めるので、自由意志による連勤ではあります……?)
「ありがとう」とか「おかげで助かった」とかの一言だけで、少々ハードワークでも余裕で尻尾振って200%全力くらいの勢いで働いてしまうコスパのよい社畜です。チョロいという自覚はある……。
一昨年、去年と何度か手術を繰り返しましたが、左目ではもうほとんど文字の識別ができなくなってしまって、だいぶアウトプットの作業がしんどくなってきましたので、ほんとにのんびりペースとはなりますが、今年もぼちぼちといきたいなと思います。
目を使う作業がとてもしんどいだけで、妄想はわりと24時間365日ノンストップなわけなんですが、近頃、AIが絵を描いたり小説を書いたりするというじゃないですか。もしかして、冒頭だけ書いたら、続きをなんとなくAIが書いてくれないかなと思ってみたりしたわけなんです。怠惰なオタクの考えそうなことで恐縮ですけども、そこまでしてでも推しの二次創作は読みたい。(わたしは自分が読みたいから書いている、自分が自分の一番の読者でもあるわけでして。)
それで、試しに、ネット上で無料で公開されているAI小説メーカーにトライしてみたんですね。
例1 お試し版「手のひらの六花」※赤字がAI生成部分です。
『頬に小さな白い花が降りてきた。六花だ。
完璧な調和を保った六角形の結晶は、カミュが手にとっても融けることはなく美しいままその姿をとどめている。
外気温があまりにも低すぎるためだ。
ああ、帰って来たな、と思う。
自分の母国も、聖闘士としての本拠地も、ともに温暖な気候であるのに、この暴力的なまでの冷気の中に身を置くと、そこに故郷を感じる。
シベリアで生活している方が長いせいかもしれないし、自分を待っている者がいるせいかもしれない。
何故かはわからぬが、身を刺すような冷気はいつもカミュの心に温かさを呼び起こすのだ。
「……氷河」
弟子の名をつぶやきながら、カミュは雪の上を歩き出した。
あの子は今ごろどうしているだろう。
私がいなくて寂しい思いをしていないだろうか? 私は少しばかりお前に会いたいと思っているよ。
胸の中でそう……(お試しここまで)』
………いや、軽い気持ちで使ってみたけどマジか!?!?!?
え???すごくない???やばくない?????
「カミュ」と「聖闘士」というワードからもしかしてもしかしなくても、氷河と言う弟子がいることをAI導き出した????
しかも氷河がカミュがいなくて寂しがっているとカミュが思っているとAIが思っている(ややこしいな!)の、すごいの通り越してこわくない??????
これAIに見せかけてお仲間が中の人やってない?
例2 お試し版「サンサーラ」
『「水瓶座、アクエリアスの氷河、ただ今参上仕りました」
女神の御前に、黄金聖衣をまとった氷河は静かに膝をつく。女神は、柔らかく微笑んで氷河に顔を上げさせた。
「よく来てくれましたね。今日あなたを呼んだのは他でもありません……あなたももう気づいているでしょうが、聖域には不穏な空気が流れています。近ごろでは、黄金聖闘士たちの間で諍いごとが起こることさえ珍しくはないのです」
憂えるように眉をひそめて語る女神の言葉を聞きながら、しかし氷河は内心で首を傾げていた。
確かに、最近の聖域はどこかおかしい――特にここ数日の間に、それは顕著になっている気がする。
例えば先日、十二宮の戦いで命を落としたはずの白銀聖闘士アルデバランと紫龍のことが忘れられず、ふとした折に彼らの姿を探してしまう自分に気づいたときからだったか……それとなく周りを見回してみても、あの二人の姿を目にした者は誰一人としていず、彼らの死がまるでなかったことのように扱われる……(お試し版ここまで)』
いや、歴史が変わってもうとるがな!!滑り出しはかなり完璧でこれがAIの技術……!と痺れたのに急に様子がおかしくなってしまったんやけども!?!?!?
氷河が正史(無印原作)にない水瓶座アクエリアス名乗ったからAIさん、ははーん、そういうやつねと学習しちゃったのかな。しかし二次創作は何でもありとは言え生き残ったキャラを死なせちゃ炎上案件だよブルブル。そして黄金から白銀設定も絶許案件だと学習しておくれ。サガとかカノンなら笑い話だけど、絶妙にギャグにしにくい2人をついてくるやん……AIにはそのへんの機微わかんないか……
気軽な気持ちでお試ししてみましたけども、面白くなってきてしまったのでうっかりアカウントとってみました。(無料でもアカウントを取れば少し長文が生成されるっぽい)
例3 シャッフル・シャッフル(カミュ⇔氷河編)
『宝瓶宮の朝は早い。
カミュは朝靄がまだ辺りを白く包み込んでいるうちに目覚めるのが常だ。師より早く起きなければ、と気を張っている愛弟子より僅かに早く起きて、 可愛い寝顔を覗き込むという悪戯をする楽しみがあるからだ。今日もそのつもりで目を開いたカミュは、隣で眠るはずの氷河へ目をやり───しばし言葉を失った。
「……どうしたのだ」
思わず呟いた声に返事はない。寝台の上、白いシーツの上に散った艶やかな黒髪が乱れているだけだ。
昨夜のまま横になっている氷河の身体からシーツを引き剥がすと、その裸身にはいくつもの赤い痕が残されていた。昨夜の情事の痕跡だ。だが、それはいつもならカミュがつけたものばかりなのに……今朝のこれは明らかに違う。肌に残るこの鬱血の跡はまるで、誰か別の男が氷河を抱いた証のように思えた。
呆然としたまま身支度を整えたカミュは、氷河の部屋を出たところでアイザックに出くわした。「おはようございます!」
元気の良い挨拶の声にようやく我を取り戻したカミュは、やや掠れた声で「ああ……」とだけ答えた。
「先生? どうかされたんですか?」
そんな師の態度を不審に思ったのか、アイザックが首を傾げながら問うてくる。それに答えることもできずにいると、
「おい、氷河はどうしたんだよ」
「あ、もう起きたんだね。おはよう」
背後から聞こえてきた声に振り向くと、そこには紫龍の姿があった。「お、おはようございます……」
続けて現れた星矢の顔を見た瞬間、カミュの脳裏にはある一つの可能性が浮かんできた。まさかとは思うが……いや、しかし、いくらなんでもこんなことが……。
「あの、氷河はどうしたんでしょうか。さっきから探してるんですけど見当たらないんですよ」
「そうなのか? 俺も見てないなぁ。まだ寝てるんじゃないか?」
「氷河に限ってそんなことはないよ。彼はとても規則正しい生活をしているからね」
皆の言葉を聞き流しながら、カミュは己の考えが正しいことを確信していた。氷河は間違いなく処女ではない。しかも一度や二度のことではなく、何度も男を受け入れたことがあるに違いない。』
待って!?いろいろちょっと待って!?
氷河の髪色が黒になってしまったやん惜しい………じゃなくて、だな!?
AIさん、アナタ、もしかして男×男のR18文章も書けちゃうんかいっ
拙作の冒頭数行からは、カミュと氷河は普通の師弟関係だと読み取れなくもないはずなのに、勝手にカミュ氷の同衾シーンにされたんだけど!?いや、合ってるけど!合ってるけど……!!
ていうかこれはいったいどういうシチュエーション?
わたし宝瓶宮って冒頭で言ったやん!
なるほど、AIさん、宝瓶宮で同棲しているカミュ氷と判断したのだなと驚愕していたらまさかのアイザック登場にゆいまの脳内大混乱。
あっ……なるほどな?宝瓶宮での3人生活……アリか…アリだな?同じ屋根の下で師と弟弟子の情事が繰り広げられているアイザックの居たたまれなさを思うとなんとなくわたしも居たたまれ……なくなる間もなく、当たり前の顔して次々に登場する青銅ちゃん。
????????
なにこれ全員宝瓶宮に住んでるの?いやマジでどういう設定なのさ。
どれが誰の台詞だかわかったようでわからない上に絶妙に噛み合っていない青銅ちゃんたちの台詞を聞き流したカミュ先生、まさかの結論が
「氷河は処女ではない」
そりゃそうだろうよ!!!数行前に自分が鬱血痕残るほど所有欲激重おせっせいつもしていることを匂わせてるやん!!!!!一度や二度じゃなく男を受け入れたことあるって相手どう考えても自分ですやんか!それで氷河に処女性求めるの理不尽が過ぎない??
(しかしこの理不尽な激重愛情こそカミュ先生という気もしていて、AIのキャラ解像度おそるべし……)
しかも、なぜカミュがそう確信するに至ったのか、朝の爽やかな会話から、凡人は何も読み取ることができずに置いてきぼり。論理の飛躍が過ぎるよ先生……。
鬱血痕探偵カミュ、正直、わたしが書くより1000倍は面白い笑
ちなみにこの後、さらに生成し続けると、「弟子三人組」という表現が登場します。
まさかと思うけど「アイザック・紫龍・星矢」でしょうかね。新しいなおい。
さらにさらにさらに生成を進めますとですね、鬱血痕をつけた犯人が判明するのですが、それがなんとびっくり、まさかのアイオロスで、しかも氷河のベッドから突如登場。いや一緒に寝ていたカミュ先生の隣で行われていた犯行だったんかーい!そりゃあカミュ先生、脈絡なく確信するわけだわ。驚き通り越してAIが一体なんの文章を学習してそれを導き出したのか新年早々激しく気になる展開!
それはさておき、氷河のベッドにしれっと登場したアイオロスにカミュ先生はブチ切れ、弟子三人組がそれを宥め、氷河はアイオロスを庇い、挙句の果てにアイオロスはカミュを煽りまくる。
カミュ「黄金聖闘士ともあろうものが敵である(突然の原作十二宮設定)青銅聖闘士を抱いていいと思っているのか!?」←えーっ怒ってるのまさかのそっち?自分のことは棚にあげて?
ロス兄「だめなのか?ところでお前は氷河の恋人なのか?」←激怒のカミュ先生を前に『ところで』と話を逸らす強メンタルなロス兄
カミュ「そんなわけないでしょう!氷河はわたしの弟子だ!」←常日頃鬱血痕つけている上に弟子が処女ではないことにキレた人の台詞です
捧腹絶倒のとんでもない宝瓶宮の修羅場がどんどん展開されるんですけど、AIすごいな???
ロス兄空気読まずに堂々とした態度だし、カミュ先生、台詞の何もかもが理不尽に矛盾していて安定のカミュ先生だし、氷河はおろおろしながらもちょいちょいカミュ先生の神経逆撫でしているし……おもしろすぎました。
腹筋ねじ切れるほど笑って途中でやめたのですが、これ、どんなオチになるんだろうな。わたしがこの話を落とすとしたら、安定のシュラオチなのですが、AIと解釈一致するか最後まで試してみたいところです笑
新年早々、創作することの意味を見失いそうな遊びをみつけてしまいましたが笑
でも、AI、文体を真似て、それっぽい文章を作ることはできても、その背景にあるものを想像することや全編とおして「人間」を書くのはまだまだなのかもしれないなという気づきを得ました。なにしろ、これだけの短い文章の中で、カミュ先生が氷河を毎日抱いておきながら恋人ではないと主張するサイコパスぶり笑
(それもカミュ先生のキャラ解釈なのだと言われてしまえば慄くしかないが……)
ちなみに、途中、アイオロスがアイオリスになってもいました。誰だそれは。さらに新しい男なのか氷河ァ!
(たぶんアイオリアと混ざったのだと思われますが、そんな人間っぽいミスするとこまで含めて計算されてるなら末恐ろしい……)
AIに負けないようわたしも精進したいところですっ
そのうちAI小説サイトになってたら、笑ってください。
(AIつかったら一人リレー小説できてしまうな……と、MAX同人沼にはまっていた中学生時代を懐かしく思い出したりもして。ちょっとワクワクしちゃう……いや、やらないけど……高度な一人遊びがまた誕生してしまう……)
……………笑っていられるのも今だけで、もしかして数年後、これこれこういうシチュエーションのこのカプの話が読みたい、ってボタンひとつ押したら、かなりクオリティ高い二次創作ができたりして。いやほんとすごい時代になったもんだな。
拍手、コメントありがとうございましたー!
今回、お返事不要のお言葉に甘えます。いつも本当にありがとうございます。
更新少ない、こんなサイトですが今年もどうぞよろしくお願いします。
2023年がみなさまにとってよいお年になりますように!