前回からの続き、ただし盛大に腐ってます。
カミュ氷ってどこで恋愛感情になったんだと思いますか?
(どこにおいてもなってねーよ!?という突っ込みは自分でしております)
師弟関係っていうのがなー、うーん、うーん。
そこに別のものが混じって欲しくないというか、師弟関係は師弟関係で完結しているから美しいのであって。
完璧な師弟関係であることにすごく萌えを感じているんですけど、こちとらかなり年季の入った腐女子なんですよ……!男2人見れば脳内でお試しセッさせてみて攻受判定してみたくなるくらいにはど腐れた自称女子なんです。不純物の混じらない師弟関係に萌えていても、それとこれとは別で二人を軽率にセッさせてみたいんです。サ、サイテー。
でもね、でもね。
思ったんですけど、セッ、別に恋愛関係でなくてもしてもよくない?(さらにサイテーな結論だしたぞこいつ)
好きです、俺もだ、みたいな、甘ーい感情を確かめ合うための愛あるセッもいいですけども、言葉以外のコミュニケーションツールの一つとしてのセッ、あってもいいかと思うのです。なんだろう、不器用な男同士、言葉ではわかりあえない感情を共有するための手段であったり、喧嘩代わりであったり。(余談ですけど殴り合う代わりに主導権を奪い合うセッとか最高じゃないですか……)男女間にあるような甘いものはなくてもいいんです。
カミュと氷河、修行時代には、気持ちは通じ合っていないと思うんですよね。
両片思いのような。いや、そもそも恋愛感情的なものすら抱いてないような。
氷河→カミュの大好きはあくまで先生として。
小犬が母犬にまとわりついているような延長で、憧れと、尊敬の入り混じった、だいすき。
一方のカミュも、氷河に関して感じる「いとおしさ」は、多分、同情的な意味合いが大きかったような気がします。一途すぎていたいけで胸が痛む、みたいな。
わたしはカミュ先生を死ぬほど好きなので、あんまそこ、幼児時代から知っているような少年に性的興奮を覚えるような先生でいてほしくないんですよね。
シベリア修行時代は、だから、ほんとうに、ただの、師弟関係だったのだろうな、と思います。
んが。
ただの師弟関係でもセッして悪いことはない……!!(えー)
お互い欲情してどうこう、とかではなくて。
アイザックのこととか、聖域のこととか、マーマのこととか、父親のこととか、将来に抱えた不安とか、過去のあれこれとか、色んな感情がもう器に収まりきらないほど溢れかえって限界値を越えて、そのどうしようもない感情の放出先としてのうっかりセッ、あると思うんです……!あくまでうっかりね、うっかり。
氷河は当然行為の意味なんかわかっちゃいない。けどもうあれこれ思い悩むのに心が疲れ切っていて、なんかわからないけどカミュが好きだし気持ちいいし、あーもう身を任せとけーみたいな。
カミュの方は困った事にやや自分のしていることを理解はしていて、そして、氷河が恋愛感情から自分に縋っているわけではなく、自分の方も氷河を恋愛対象として見ているわけでもなく、かといってただの性欲発散というわけでもなく、じゃあこれはなんだ、みたいなわけのわからなさに支配されていて。してはいけないこととは理解しているんだけど、なぜだかわからないけどそうせずにはいられない、みたいな。
アイザックを失うという極限状態を互いに乗り切るために、言葉では何も慰め合うことなんかできないけど、でも、どうにかして互いを癒さずにはいられなかった、そんな、うっかりセッ。
氷河はよく理解していないから、出すもの出してとりあえず身体はすっきりしたら、心が軽くなったような錯覚に陥ってしまって、またしたいなとか思っちゃうんだ。現実逃避ね。
でも、カミュは多分、現実に戻って後悔するんだろうな。師である自分を貫けなかったことを後悔して、だから、より一層、厳しい師であろうと自分をますます追い込みそうな気がする。
で、ですよ。
こんな二人が戦って、死に別れることになる。
カミュは、氷河が大きな壁を乗り越えたことを心から安堵して、一つの重圧から解放されたと思うんですよね。
もう師であることで自分を縛る必要はなくなった。氷河の前では常に完璧でなければいけないとしていたけど、氷河が庇護するだけの存在から、自分と対等の存在になったことで、もう、そんなふうに自分を追い詰めなくてもよくなった。
カミュがもしも恋愛感情を氷河に抱いたとしたら死の瞬間、そこだけだったかもしれないな、と。
自分を師という重圧から解放してくれた氷河に対して、本当にいとおしい存在だ、と、「弟子」への愛がほんのり甘く揺らいだかもしれない。
一方の氷河は、というと。
十二宮戦中は無我夢中でそんなこと考える余裕もなかった。
カミュがいなくなってしまってだいぶ経ってから、氷河はようやく、自分にとってカミュがどういう存在だったのか、遅れて自覚してしまうんですよね。
ポイントは星矢たちの存在なんですけど。
カミュが特別なのは言わずもがなだけど、星矢たちも氷河にとっては十分特別な存在で。
どっちがより大事とかではなくて、氷河の心の隙間を埋める部分が違っていた、と、そんな感じ。
星矢(弟)たちを守ってやらなければ、と思えるようになって初めて氷河は、生きるための力を、死んだ人間以外のものに置けるようになったんです。
星矢だったり、瞬だったり、仲間を必要とし、必要とされて、俺は生きなければ、と氷河は逞しく成長する。
死んだ人間や、導いてくれる師の存在に依存しなくても生きていけるようになった氷河は、初めて、ちゃんと氷河として完成するんです。
カミュに依存しない状態で氷河は初めて、罪の意識からの逃避ではなく、疑似家族としてではなく、カミュという人間が自分にとってはどれほどかけがえのない存在だったか、単に師であることを越えて、どれほど心の支えになっていたか、やっと気づく。
気づいても、カミュはもう永遠に戻らない、みたいな。
だから、我が脳内のカミュ氷は、死後にようやく双方向の気持ちが一致するカミュ氷です。
自分で書いてて号泣ものだけど。
この後の氷河を無性に甘やかしたくなるんですよ、だから。
軽率に総受でも許してほしい。
海界後はミロに甘やかして欲しいし、聖戦後は一輝なり、貴鬼なりに甘やかして欲しいし、死んでなかったカノンでもアイザックでも、とにかく誰か氷河を甘やかして欲しいー!
いや、氷河は誰の助けも必要としてなくて、過去の思い出を抱えてささやかな幸せを感じて生きていきそうな気もしているんですけど、わたしが甘やかしたい!!
復活設定でカミュといちゃこらさせるのが一番話が早いのはわかってるんだけど、「気持ちがすれ違ったまま死に別れた」ことが自分の中のカミュ氷の最大萌えになってしまっているので、復活設定だと、なんだか途端に萌えの方向性が迷子になるというジレンマ。難しくて自分ではなかなか書けないので、夜な夜なネットの海を徘徊しては糖分を補給する、そんな日々です。
あー、ほんとに師弟だいすき。
どうにかしてここを甘くいちゃこらさせたい。カミュ氷書きたい。でもミロ氷も書きたい。うだうだ言わずにとにかく次を書けー!今、そんな感じです。ちまちまとがんばってみます。